第2回 日経アワード 結果発表 第2回 日経アワード 結果発表

「新聞を読む」から「新聞を体験する」時代へ

新聞広告とARを組み合わせた新しい表現アイデアのコンテスト「第2回 日経ARアワード」の受賞作品を紹介します。

NIKKEI AR AWARDS NIKKEI AR AWARDS

グランプリ

応募課題:コマツ

「バッテリーミニショベル
“PC30E-5”を見つけろ!」

受賞者:湯浅空美子 氏(日本経済社)

紙面に掲載された多くのショベルカーの中から、「PC30E-5」を見つけて日経ARをかざすと、実物の映像が浮かび上がって動き回る

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審査講評

インパクトの大きさや楽しさなど総合的に高い評価

多くの点で高い評価を得た。「紙面上でのインパクトが強く、製品群が訴求できている」「ARを使って親子で参加できる」「ゲーム性が高く楽しめる」「楽しく商品の特徴が実感できる」など。総合力の高い応募作だったと思う。(佐藤達郎氏)

新型ショベルカーの特徴という、ともすれば字面や数値などで堅苦しい表現になってしまいがちなものを、ARを使って五感を使ったゲーム体験に落とし込んでいる点が良かった。親子で楽しく遊びながら印象づけられそう。(久保田瞬氏)

受賞者の声

受賞者の声

グランプリを受賞し、大変光栄です。自分自身がスマホをかざしたくなるかどうかを基準に、大人も子供も楽しみながらショベルカーの特徴を知ることができる「ゲーム性」も意識しながら企画を考えました。

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審査員特別賞

応募課題:マイナビ

「企業からだけじゃ足りない!」

受賞者:手島悠花 氏(アイデアクラウド)

企業の就活生向け情報や新卒採用広告などに日経ARをかざすと、入社2年目社員によるリアルな視点の「赤入れ」添削が表示される

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審査講評

紙面とARの相性の良さを活かし、親近感がわくアイデア

「若手社員の添削」を見ることによって、入社後を疑似体験するような感覚を味わえる。情報告知的で味気ない、ちょっと物足りない採用広告が、血の通ったイキイキとした広告に生まれ変わる。親近感醸成と理解促進が格段に向上する。(中澤純一氏)

新聞紙面と「赤字が出る」というアイデアとの相性がいい。相性がいいアイデアはどんどん膨らませることができる。例えば、リアルタイムで赤字を追記していくなど、動きのある施策にも発展できる。伸び代がある点が高く評価された。(佐藤雄介氏)

受賞者の声

受賞者の声

私自身が社会人2年目であり、就活の際に企業情報と実際とのギャップで内定を辞退した経験がこのアイデアのきっかけになりました。自分の失敗談がアイデアの糧となり、受賞できたことを嬉しく思います。

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コマツ賞

「そのやさしさは、人と街と未来へと」

受賞者:臼倉拓真 氏(南国アールスタジオ)

紙面に掲載された「窓」を日経ARでスキャンして、自分の家の窓にかざすと、外に工事現場が広がり原寸大のショベルカーが動き回る

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審査講評

紙面とARそれぞれの特徴を活かす

新聞広告では大きな窓枠と擬音のみが掲載され、一見すると何の広告か分からず、まず紙面で読者の興味を引く新聞広告の基本を押え、日経ARで次のステップに誘い込む工夫がされている。ARでは実物大のPC30E-5が稼働し、機械の特徴を十分PRできる。紙面とARのそれぞれの特徴を組み合わせ、日常触れることのない建設機械を現実のものとして表現し、読者の理解を深めている点を高く評価した。(コマツ コーポレートコミュニケーション部)

「原寸大の製品が窓の外で工事を始める」というのは迫力があり、窓枠と擬音だけという紙面も興味を引きそうだと感じた。(佐藤達郎氏)

受賞者の声

受賞者の声

私の中ではやはり重機は絶対に原寸大で出したいというこだわりがあり、今回の企画を考案しました。日経ARという価値あるプラットフォームでその意義を認めていただけて大変光栄に思います。

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テレビ東京賞

「読み聞かせぷしゅ」

受賞者:佐野茜 氏、大場元人 氏
(電通)

子供番組『シナぷしゅ』に登場する様々な効果音を日経ARに活用。親が子供に絵本を読み聞かせる時にARで音を聞かせる

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審査講評

親子の絆を深めるアイデアが魅力

乳幼児向け人気番組『シナぷしゅ』をベースに、新聞を単なる新聞で終わらせず、親子の絆を深めるツールと考えたアイデアに大きな魅力を感じた。コロナ禍で在宅勤務が増加する中、子供とどう向き合うか苦悩する親たちをサポートし得る作品。効果音など様々な応用を含め、大きな可能性を感じた。(テレビ東京 広報局)

効果音を鳴らすことができる機能はユニーク。ARはARでも音を拡張する点に注目したアイデアが面白い。(久保田瞬氏)

受賞者の声

受賞者の声

素晴らしい賞をいただき光栄に思います。『シナぷしゅ』は大好きな番組なので、喜びもひとしおです。この賞に恥じないよう日々の業務にも一層励みたいと思います。本当にありがとうございました。

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マイナビ賞

「のぞき見ランチ」

受賞者:齋木悠 氏、後藤晃紀 氏
(アデックスデザインセンター)

会社のランチ風景の写真を日経ARでスキャンすると、実際の動画が表れて、その会社の雰囲気を感じることができる

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審査講評

自分が働く姿を想像するきっかけに

学生にとって就職先の選択軸は仕事内容だけではない。自分が働く姿が想像できることも重要だが、コロナ禍において社内の雰囲気を感じ取ることは非常に難しくなっている。「ランチ」という一息つくタイミングで、その企業で働く人がどんな表情や雰囲気なのか知ることは、自分の未来を想像するきっかけになり、規模や業種を問わず幅広い企業の採用広告として展開できる。(マイナビ 就職情報事業本部)

言葉では伝えづらい「社風」を、社員の「素の時間」であるランチタイムのリアル動画を用いて巧みに紹介している。(中澤純一氏)

受賞者の声

受賞者の声

自らの就活経験から生まれたアイデアで受賞できたことを大変光栄に思います。(齋木氏)
入社してよかったと思う就活をしてもらいたい。そんな企画を評価いただき光栄です。(後藤氏)

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日本経済新聞社賞

「きせかえおしごとたいけん」

受賞者:浦松鉄也 氏(日本経済広告社)

「将来なりたい職業ランキング」に日経ARをかざすと、男子の人気職業で女子が、女子の人気職業で男子が活躍する動画が表れる

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審査講評

親子で楽しみながら性別の固定観念を払拭

子供が考える「将来の職業」に対して、多くの人は無意識のうちに性別と職業を結びつけてしまいがちだが、今ではあらゆる分野で性別に関係なく多くの人が活躍している。親子で楽しみながら性別へのステレオタイプな固定観念を払拭できるアイデアは、これからの時代に社会的な意義も大きい。(日本経済新聞社 メディアビジネス)

ARを使う前に「子どもと将来について話し合う」という体験も組み込まれていて、視座が高いアイデア。(佐藤雄介氏)

受賞者の声

受賞者の声

男女別の「なりたい職業ランキング」を見て、職業は性別で選ぶものだと勘違いする子どもたちは多いと思います。親子が性別に捉われない自由な視点で、将来の夢を楽しく想像できればいいと思い企画しました。

審査員
  • 佐藤達郎

    佐藤達郎

    SATO Tatsuro

    多摩美術大学教授/
    コミュニケーション・
    ラボ代表

  • 中澤純一

    中澤純一

    NAKAZAWA Junichi

    ENJIN 代表取締役社長

  • 佐藤雄介

    佐藤雄介

    SATO Yusuke

    電通 クリエーティブ・
    ディレクター

  • 久保田瞬

    久保田瞬

    KUBOTA Shun

    Mogura 代表取締役社長

※審査はグランプリと各社賞で別々に行い、グランプリおよび審査員特別賞はすべての応募アイデアの中から審査員が選出しました。

※各社賞は応募課題を提示した企業がそれぞれの社内で審査して選出しました。

最終候補作品

受賞はのがしたものの、高く評価されて
最終候補に残った作品です

  • 「ヒント発掘ミニショベル」

    応募課題:コマツ

    小阪将央 氏(I&S BBDO)

  • 「コマツでないと… 」

    応募課題:コマツ

    大塚佑治 氏

  • 「ARトレジャーハンティング with PC30E-5」

    応募課題:コマツ

    枝村智仁 氏

  • 「PC30E-5 AR試乗会」

    応募課題:コマツ

    山下英夫 氏(日本経済社)

  • 「未来ではたらく車 ~コマツと火星開拓プロジェクト~」

    応募課題:コマツ

    島守開斗 氏、平岡美樹 氏、澤野翔 氏

  • 「ある女性社長のインタビュー STEREOTYPE CHECKER」

    応募課題:日本経済新聞社

    間泰行 氏(アデックスデザインセンター)

  • 「楽屋覗き見してみない?」

    応募課題:テレビ東京

    小阪将央 氏(I&S BBDO)

  • 「ツミきじ」

    応募課題:テレビ東京

    土田悠樹 氏、佐藤茜 氏、田中悠真 氏(日本経済広告社)

  • 「先輩社員をのぞき見!うちの社窓から」

    応募課題:マイナビ

    枝村智仁 氏

  • 「NEW TV KIT」

    応募課題:テレビ東京

    大場元人 氏、佐野茜 氏(電通)

  • 「IGIARU!」

    応募課題:日本経済新聞社

    須藤絵理香 氏、廣瀬徹 氏、松本朋子 氏、
    坂梨美紀子 氏、
    今井裕香里 氏、寺永拓生 氏